今回は食用菊のお話です。
一般的に菊の花は鑑賞用が多いようなイメージですが、私の住むところでは食用菊の生産が盛んです。
写真にもあるとおり、自宅でも少しだけ食用菊を植えています。
「もってのほか(もって菊)」という品種が有名です。
因みに何故「もってのほか」と呼ばれているかですが、『天皇のシンボルである菊を食すことなど「もってのほか」だ』という説があるようです。
それでは、簡単に調理方法です。
以下は食用菊の重量です。今回は60~70gの菊を調理します。
A4サイズの紙に広げてみるとこんな感じです。
花が30房あるかないかというところでしょうか。
ひたすら花をむしること10分程度。
下の写真で、左が花びらで食用部となります。右が「がく」の部分で食べられません。
「がく」の部分がどのくらいの重量かというと・・・。
「がく」の部分は約10g程度。
今回の場合には、菊の花の全体からいえばざっくり8割程度が食用部になるようです。
さて、いよいよ調理になります。
約1リットルのお湯を沸かし、スプーン大さじ1杯のお酢を加えます。
お酢は菊の発色を良くするためのようですが、頂いたときのサッパリ感を増す意味合いもありそうです。
お鍋に花を投入して、お箸で全体が茹で上がるようにザブザブと上下させます。
感覚的には30秒から1分程度でしょうか。あっという間に火が通ります。
一旦ザルに入れてお湯切りします。
ここで、あらかじめ用意しておいた氷水に花を入れて冷却します。
冷えた花の水気を絞れば、食用菊のおひたしの出来上がりです。
水分を吸っているからか、意外と嵩が増えた感じがします。
頂くときには、マヨネーズと味ぽんで味付けします。
調理時に加えたお酢も相まって、サッパリして食べやすいと思います。
下の写真は、ほうれん草のおひたしと一緒にしてマヨネーズを掛けたものです。
お好みでカツオ節が載っても良いかと。シュウ酸が溜まらないように・・・。
調理時間は意外とかからず、テキパキやれば花を摘んでから30分もあれば食卓に並ぶのではないでしょうか。
自宅に家庭菜園があればこその食材ですね。
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